メッシュテクノロジーとは

ホーム > 研究開発・テクノロジー > メッシュテクノロジーとは

わたしたちが社会のために提供するテクノロジー

概念図

メッシュというと一般的にはろ過材や通気性を高めるための素材をイメージされますが、当社ではメッシュを物質の変化や制御をも実現するテクノロジーと捉えています。たとえば、私たちのメッシュはスクリーン印刷の版としても利用されています。半導体の電極印刷など、エレクトロニクス分野にも幅広く利用され、世界一といわれる日本の電子部品製造を支えています。さらに当社の開発チームでは、メッシュとナノ粒子との組み合わせによる機能性メッシュも開発。触媒の効率的な機能発現やナノ粒子を均一に並べる独自技術を開発し、殺菌や消臭、超親水などの機能を発現させることに成功しました。また、音や振動との関連性、メッシュという構造体の可能性も追求しつづけています。世の中にあるさまざまな素材がメッシュを通して新たな価値を生み出していく。メッシュテクノロジーの限りない可能性をいかして、産業の発展だけでなく環境との共存、人びとの健康維持に貢献していくことが私たちの務めと考えています。

Mesh Technology ―メッシュテクノロジーがめざすもの―

小麦粉のためのふるいは食の安全を支え、家電に使われるスクリーン印刷は生活の快適性を、医療用フィルターは人びとの健康を、浄化設備に利用されるフィルターは環境浄化を支えています。私たちはこれらメッシュが提供する価値をさらに高めるために、素材や加工技術の研究開発を進めています。たとえば今後使われる代替燃料は、これまで私たちが自動車産業向けに提供してきたメッシュ以上の耐久性を必要とします。そのため金属メッシュ事業へも進出するなど素材やノウハウの追求も惜しみません。高齢化社会、環境問題、医療技術の発展...。さまざまな課題に素材、加工、織技術、すべての面から挑戦していきます。

Nano Technology ―ナノテクノロジーでめざすもの―

ナノテクノロジーの研究は、私たちのコア技術のひとつとして成長していきます。ナノ粒子の表面積を最大限に活かすことに成功した独自技術「ナフィテック®」をはじめ、粒子が持つ機能性のいかし方、ナノスケールのメッシュの研究などを重ねています。メッシュへの利用にこだわらず、ナノ技術自体の実用を幅広くめざしている開発チーム。さまざまな研究施設と協力しながら、市場に製品投入できるよう開発を進めています。

ナノ粒子の効果を最大限に Nafitec

ナフィテック®は当社が独自に開発したナノ粒子固定化技術です。粒子を表出させたまま均一に付着させることができるので、消臭、殺菌、触媒などの性質をもった粒子を用い、その表面積を最大限に活かした機能性素材を開発することができます。

Cufitec

ナフィテック®と独自の抗ウイルス材とを組み合わせて開発した技術、キュフィテック®。ウイルスを固着するとともに、99.9999%不活性化します。